2016年のあの日、確かに私はあの「大津なぎさ公園お祭り広場」の特設ステージでベースを弾いていた。
そう
大津JAZZフェスティバルに、Thrive on Priseのベーシストとして、そしてMCとして間違いなく参加していた。
折りからの強風で、他のメンバーがスコアが飛ばされないよう苦労し、その時初参加だった女性のItoさんは、巻き上がる髪の毛に苦戦する中、
「スコアなんて必要ねーし!!髪の毛短いし!!!!」
と思いながら、好きなように演奏して、MCして、
あろう事か会場司会を担当していた、当時FM大津のDJのおねーさんを、
酔っ払ってもいないのに呼びつけてステージに上げて2人でお客さんの目の前で雑談をし、
大津サイコー!! なんて思いながら演奏していた。
後にも先にも、本番中のMCで司会のおねーさんイジってたバンドなんてうち( と言うか私 )ぐらいだろう。
スタッフさん達や運営サイドに「名古屋のtower of power演るおもろバンド」と印象付けた・確かに爪痕を残したと言う自信がある。
あれからもう7年も経つのか・・・・
私はこの4月からドラムを始めた息子と2人で、観客としてthrive on praiseのパフォーマンスを見ながら、時の流れは残酷だと改めて思慮を巡らしていた。
エルニーニョで9月も彼岸も近いと言うのにクソ暑い外でね・・・・・・・
と、そんなわけで、
今回は 「中にいた人」から見たライブレポ になります。
親子揃ってたまたま空いてたこの土日、以前より「息子と2人で行くわー」とメンバーに伝えていた訳ですが、
昨年は台風でこのジャズフェス中止・天気もあんまり良くなさそう と思っていたら何のこともなく暑すぎるぐらいの晴れでした。
まぁ
オレ晴れ男だからね(自称)
そんな訳で、いつものように集まるメンバー(と元メンバーとその息子)。
東京から参加のボーカル・Masuda氏は前日から京都入り。京都暑いと言ってましたが、そりゃ盆地だから暑いと思うよ。住んでたから知ってるけど。
また、Miura氏は道中何かトラブルがあったようで、レンタカーで会場入り(すでに何があったか8割方予測がつく感じ)と言ういつもに比べるとドタバタした中でしたが、全員ちゃんと間に合うように来るあたり大人のバンドマンと言った所でしょうか。
・・・・まぁスタジオ遅刻する事はよくあるんですけどね。
あと、
前回は、軽く考えていたら弥富の渋滞にハマって遅刻した人が若干1人いたような。
私は、皆が集まっているステージ袖にノコノコやってきて、Tsunoda氏を突いて遊んでいたら、SasakiのとっつぁんとSekiguchi氏に「ここ、関係者以外立ち入り禁止!」と言われ、前回の今池遊覧音楽祭と全く同じ間違いをし、やっぱり観客慣れしてない所が露見した訳ですが
よく見てみたら
なんかよく分からんちびっ子普通におるやん!!
と息子の前で騙された気分でしたハイ。
気を取り直して、観客席に座ってステージを見ると、8年前と全く同じ懐かしのギャリオンクルガーのベーアンと、一度見たらなかなか忘れられない容姿をされたPAの方が数年前と変わらぬ姿でキビキビ動いているのを見て
あー確かにオレここでベース弾いたわ と再確認し、
あれ?あの司会のおねーさんいないの?と少し寂しさを感じながら、演奏が始まるのを待ちます。
途中、ライブの際はよく来られるらしい、実は私の大学の先輩だったらしいItoさんの妹さん(だと思う)が前を通ったのだけど、人違いだったらどうしようと思って声をかけれなかったのは
ココが大津と言うアウェイだからなのでしょうか。
そんな極めて個人的な感情に浸りながら・・・
いつものように、ジャズフェス特有の軽い音出しからのライブスタート です。
(前置き長いなオイ)
実は、ジャズフェスと言うのは(特に野外の場合)プレイヤーにとってあまり良い環境とは言えない訳で。
と言うのも、
ライブハウスと違って必ず天候に左右される・反響させる壁がないから、音圧が小さくなる・バンドが入れ替わり立ち替わりとなるので、綿密なリハが出来ない・本来野外での使用を想定されていない機材があるせいか、機材トラブルが多い
などなど、自分達の演奏能力以外の所が試される訳ですね。
(当然、ライブハウスよりもPAさんにお世話になってる感が強くなります。
そんでもって、そんな予断を許さない状況で的確に対応していく辺りは流石だと)
それでもね
出るしかないのよ。
メンバー多くてやる箱選ぶバンドだから。小さいステージだとライブ出来ないのです。
だから、こんなジャズフェスは千載一遇(言い過ぎ)のチャンスだったりするのです。
※※※※ そんな千載一隅のチャンスをモノにしてきた大津JAZZフェスティバルと関連レポの数々 ※※※※
http://thriveonpraise.blogspot.com/2015/11/blog-post_11.html 2015年 大津特集
http://thriveonpraise.blogspot.com/2015/10/jazz.html 2015年 ライブレポ(短文)
http://thriveonpraise.blogspot.com/2015/11/blog-post_17.html 2015年 関連記事
http://thriveonpraise.blogspot.com/2016/10/jazz.html 2016年 ライブレポ
http://thriveonpraise.blogspot.com/2018/10/jazz.html 2018年 ライブレポ
http://thriveonpraise.blogspot.com/2019/11/2019jazz.html 2019年 ライブレポ
今回で5回目の出演ですかね
さてさて
今回のセットリストは
・I Like Your Style
・Attitude Dance
・Can't You See
・You Got to Funkifize
・So Very Hard to Go
・Soul Vaccination
・Knock Yourself Out
となります。
やった事ない曲 今回は2曲かな?笑
実は私、大津のこのフェスで観客として演奏を聴くのは初めてとなります。
いつも演奏者として来てたからね。
そこでまず感じた事は、ステージ中音と外に出てる音が、この大津の場合は自分の予想以上に違うと言う所です。
(まぁどこでやっても違うけど、やっぱり野外のせいか)
反響する壁がないので、音が逃げると言うか、圧が小さいと言うか、さらに浜風で音が押されるのか、前回のBL cafeに比べて音自体がかなりおとなしい印象を受けましたね。
それか一応ジャズフェスなので、敢えて大人しくしてるのか・兎にも角にも、音の雰囲気がいつもと違う。
ベースが一番顕著でしたね。
Nakamura氏は、前回も指摘したようにテヌートで滑らかに弾いていくプレイスタイルと言うこともあり、反響のない環境だと音の輪郭の立ち上がりが遅くなり(この表現、分かる?)、ベースの音自体が大人しくなるから、対応するドラムも必然的に大人しく聞こえます。
ちなみは私が大津で演奏した際は、全く逆のアプローチで右手はひっかけるように・ハンマリング&プリングを極力使わずに、全音打弦 なんてやったのですが、後で録音聞いたら
音の立ち上がりが良すぎて爆音じゃねーのコレ?ってなりましたので、
(http://thriveonpraise.blogspot.com/2016/10/jazz.html この時の話)
どっちが良いかは分かりません。
(あくまで音が。
ステージングや、その他のパフォーマンス的な事は変わりませんよ)
バックの2人がそんな感じなので、ライブハウス等で見せる、音圧で圧倒すると言うより、聴かせるような演奏になっていたのが印象的でした。
個別に目を向けると、ホーンセクションはUsui氏が都合でお休み・やっぱりペットは1本より2本よな・・・と、Usui氏含めて、歴代とっつぁんの相方ペットの偉大さが良く分かる演奏となりましたね。
あと、I like your styleのホーンのアレンジ変えた?と思ったのだけどどうなんでしょう。
Usui氏いなかったからそう感じたのか、いないからプランBが発動したか、それは謎なので今度確認してみます。
ボーカルのMasuda氏は、バックが「聴かせる演奏」になってた分ハイトーンが映えましたね。
でもどうせなら、もっとMCしましょうよって思ってるのは私だけじゃないと思う。
東京から名古屋(日進も含む)のスタジオに、毎回「遠隔スタジオリハ参加」なんてネタは、かなり面白いと思うのですけども。
とにかく、そろそろNakayama氏を1人喋りから解放してあげてください。
そして、今回、一番驚きだったのが、ドラムがワンタムだった事でしょうか。
(ワンタム・・・ ドラムセットの中で、バスドラムの上に設置されてるのがタムと言うドラムで、基本的に2種類設置されている(ツータム)。
今回はそれが一種類しかないと言うワンタム設定でした)
参考:ツータムのドラムセット
参考:ワンタムのドラムセット
2つあるから叩いた時に音程差がうまれ、ニュアンスが出しやすいのだけども、今回はデフォルトでそれが1つしかないワンタムと言うセッティング。
通常、ドラマーは基本会場に設置されているドラムセットで叩く(自前のフルセット持ってくる人は滅多にいない)訳で、自前のものはスネア・たまにシンバルぐらいで、タムも持ち込む人なんて聞いた事がない。
なんで、Miura氏はオリジナルでは2タムで演奏されている曲を、ワンタムで叩く事になってた訳ですね。
特に、リズムの複雑怪奇さなら、御本家でも随一と思われるsoul vaccinationはワンタムだとイマイチと言ったところで。
自分で弾いてたからそう感じるのかもしれませんが、あれだけ複雑なリズムなのに、フィルインやオカズ的なドラムフレーズがどうしても単調に感じてしまいます。
(まぁコレはバンドがどうこうと言うよりステージの環境的なものなので、仕方がない。
むしろ通常運転と言わんばかりに普通に乗り切ったメンバー達に拍手を)
演奏後にその事を聞いたら「さすがにヤバいと思った」との事でしたので、ステージ場で試行錯誤していた模様でしたが、
本番中は、やっぱり違和感があるのか、ミスらないうちに終わらせようとして、いつもよりテンポ速くなってないか?と思わないでもなかったけども、
何食わぬ顔で叩いていたところはさすがMiura氏。
そして、相変わらず息子は演奏中三浦氏をガン見してましたwww
後は、
ホントはブルースギタリストのTsunoda氏から、ブルース臭が消え掛かっていた
とか、
Itoさんは、そこまで風強くなかったから、長くてよく手入れされた髪の毛の事を気にしなくて良さそうだった
とかまぁ色々ありました(あったか?)けど、観客としてライブを楽しませてもらいました。
みんなお疲れ様ー
・・・・・・・・
帰宅後
グループLINEにて
私「今回、誰がライブレポ書くの?私でええんかな?」
Kobayashiあんちゃん「今回は毎回遠方から来られる増田さんのレポが良いと思います!」
Masuda氏「深津氏せっかく大津まで来たんだから、深津氏で」
私「遠方って事なら、増田さんの方が・・・」
Masuda氏「僕は次回の四日市で」
と言う訳で、次回のライブレポは、
愛がたくさん溢れているMasuda氏の遠隔スタジオ参加話が聞けると思います。
何か聞きたい事がある際は、FBかEメールでお伝えください。
バンマスが検閲した後、本人に伝えます。