怖いのは心霊とかよりも人だと思った話。

もうすぐFP1級の面接試験の深津です。


私の生存確認も兼ねて色々息抜き更新。




大島てる(http://www.oshimaland.co.jp/)を代表する、事故物件情報サイトなんて言うものがあるんですが、そこを見ると「心理的瑕疵物件」と言う項目がよく出てきます。


詳しくはググって下さいってことになるんですが、この心理的瑕疵物件、あくまで心理的に嫌だっと思うような事で、物件そのものは特に問題なかったりするケースが大半だと聞きます。


そんな心理的瑕疵物件に「安いから」と言って賃貸で住んでいた某人(以下Hさん)が経験した、やっぱり怖いのは人だったって言う話。(フェイクあり)



Hさんは、5月の中頃、仕事の都合でその物件(木造アパート)に入りました。

決してお金のない人ではないのだけど、「住居に金をかけるのは無駄」と言う考えを持っている人なので、その物件が、心理的瑕疵物件とわかって入居していました。

入居したのは2階。


ちなみに、心理的瑕疵って言うのは・・・・まあこの物件の場合は独居老人の孤独死って奴らしいですが、詳細は不明。

大した事がないのかもしれないし、もっと強烈かもしれないのですが、とにかくそんな話です。


しかしながら、物件自体は綺麗にクリーニングしていて不快な部分はないし、そこそこ広いって事でHさんは気に入り、段取りを付けて引っ越ししました。




入居数週間は、特に何事もなく過ぎました。


仕事の都合で越してきた事もあり、新しい職場に忙殺され、家には寝に帰るだけ・休日も出勤していたので、異変に気が付かなかったのかも・・・・・っとも言いますが、とにかく何事もなく日々は過ぎて行きました。




そんなある日、久しぶりの休日となったHさんは、家の中の掃除をする事にしました。

仕事が忙しくて、荷物の整理も終わってない状態と言うの手伝って、朝から始めたのだけど、すっかり夕刻までかかって掃除を終わらせたHさんは、ある異変に気がつきます。


その異変は俗に言うラップ音と言われるもので、不規則にパキパキ言う音が聞こえてきます。



「マジで?」


一瞬そう思ったHさんは、音の出どころを探りますが、原因は不明。

なんとなく下の方から聞こえるのはわかるのだけど、何が起こっているのはわかりません。



しばらくするとその音は消えてしまったので、Hさんも気持ち悪いとは思いながらも、何も実害ないという事で結局気にも留めずにまた忙しく過ごす事になりました。


その後、休みの日や早く帰った日にはだいたい軋み音やラップ音みたいなものがするのだけど、しばらくするとおさまるし、実害もない・まあ心理的瑕疵物件だしっと思ってはいたのだけど・・・・・・

あまりに頻繁にそういう音がするので、仲介をした不動産業者に連絡を取り、確認をしてもらいました。

結果としては、特に問題はないが、あまりに気になるようなら再度連絡をしてほしい・大家さんと対応を考えるという返答をもらい、しばらく様子を見る事にしました。




ところが



7月終わりの暑い日、たまたま早く帰ってきたHさんが、近所の弁当屋で買った唐揚げ弁当を食べようとした時に、下の方から何か崩れ落ちるような音が聞こえました。


彼は「なんか瓦礫を片付ける時に重機で押しつぶしたりするやん。そんな音だったよ。」と言っていましたが、


今までの音と違います。



ただ事ではないと思い、とりあえずすぐ下に住む住人に確認しようと部屋を出た時、隣人もその音が気になり鉢合せ・二人で突撃したらあいにく留守と言う事態でした。


意味のわからないHさんは、隣人(以下Aさん)に心理的瑕疵物件の事や、少し前からする軋み音やラップ音の事を聞いて見ると、心理的瑕疵物件の事は知らないけど、軋み音やラップ音は聞こえてると言います。



ベタな映画でもあるまいし、ポルターガイストとか意味わからんけど!!



そう思ったけども、自分だけが聞こえている訳ではないと知ったHさんは、すかさず不動産業者に連絡し、返答を待ちました。



ここまで来ると、心理的瑕疵がどうこうと言うより、「何かこのアパート、物理的にヤバいんじゃないのか?」と言う思いがもたげてきており、いてもたってもいられません。


残念な事に不動産業者は明日しか対応できないと言う事でしたが、身の危険を感じるなら提携してるホテルがあるから格安で対応できるように段取りをするっと提案されました。

身の危険までは感じなかったHさんは、業者の丁寧な対応に満足し、とにかく明日頼むっと言って電話を切りました。



HさんはAさんと別れ、すっかり冷めて脂ギッシュになった唐揚げ弁当をまずいと言いながら食べていたそうです。






その日の深夜未明・・・・・・・











「ぎゃあああああぁぁぁっ!!!!!」












下の階から大きな悲鳴が聞こえました。






その後すぐ何かが倒れるような音も聞こえました。






飛び起きたHさんは、夕刻の大きな音のこともあり、







「やっぱりこの物件やべえ!!」



っと思って、ドアを勢いよく開けたら







悲鳴の件で、Hさんの部屋のドアの前まで来ていたAさんに直撃。







いきなり出鼻を挫かれたって言うか、




Aさん鼻血出してるのでティッシュを渡して、Aさんはティッシュを鼻に詰めて悲鳴の聞こえた方向に、2人で走っていきます。




悲鳴の先は、Hさんの部屋の下。



夕刻行ったら留守だったあの部屋です。


HさんとAさんは、顔を見合わせて、Hさんは、Aさんのティッシュが鼻に突っ込まれた姿を見て思わず脱力したけども、気を取り直して、


とりあえずインターホンを連打しました。




・・・・・・・・・・・






出て来たのは、身なりの整った男性でした。







普通と違うのは、こんな深夜なのに、パジャマとかジャージじゃなくて、スーツ姿だったことと、






顔が苦痛に歪んでいたことと











足がびっくりするぐらい血まみれだった事でした。








「なんでも良いから救急車呼べよあんた!!!」



Hさんがそう言ったのは無理もありませんでした。



ちなみに、鼻にティッシュを詰めたAさんがそこにいたおかげで、







喧嘩か?






傷害事件か??







っと、救急隊員に疑われたのは本題と関係ないので割愛します。




・・・・・・・・・・・


数日後、不動産業者から連絡があり、HさんとAさんが聞いた所によると・・・・

下の階の男(以下B氏)は、ガラスで切ったような深い裂傷があり、病院にて縫合・翌日の夜には部屋に戻って来ました。

その間、不動産業者と大家さんがB氏の部屋に入って目の当たりにしたのは



・部屋に飛び散っているガラス片

・一部抜け落ちた天井

・倒れた本棚と液晶テレビ


と言う、この部屋だけ巨大地震でも起こったのか?と言うような部屋の惨状でした。



色々調査した所・・・・・・・



シーリングファン付き電灯と言うものがあるのだけど



こんなの↓


B氏はそのタイプの電灯を使っていたのだけど、一般的な木造賃貸アパートにとっては、ただ天井につけるには重量オーバーとなるような代物で、本当につけようとしたら、天井を補強してつけるか、固定する為のビスを天井の梁に直接打ち込むとかしないといけない。


B氏はそんな事を全く知らず、先日、気に入ったデザインの電灯を購入し、自分で設置。


その後、しっかりファンもぶん回して使っていた所、B氏が留守の時に天井が重量に耐えきれずに落下・電球カバー(ガラス)がその衝撃で砕け散り、深夜に帰って来たB氏は電気が付かない事を不思議に思いながら、暗い部屋に入ったら、









裸足でガラス踏んで悶絶。






→悲鳴をあげて倒れこむ



→倒れかかった所にあったのが本棚で、そのままひっくり返す



→その本棚が液晶テレビに引っかかり、テレビも倒す。




→痛いし部屋めちゃくちゃだしどうしよう(B氏・状況が把握できずにパニック)







→HさんとAさんがやってきたので、助けを求めてるために痛い足引きずってドアを開けた






と言うのが一連の流れだったようです。







「じゃあ、俺の聞いたラップ音とかは?」



「おそらく、ファンを回すたびに遠心力が働いて天井の素材に負担がかかり、天井の板が梁から剥離したり、ずれたりヒビが入ったりしていた音ではないか?っと。

下の方から聞こえたって言われてましたよね?」






確かに、そう言われれば全部辻褄が合う為、HさんとAさんは納得して・・・・・そして、その後いつも通りの日々を送ることになる









筈だったのだけど





「って言うかさ、





あれから回復したB氏が、部屋の原状回復しなきゃいけないからって、業者入れて修復作業してたらさ





経緯は知らんのだけど








盗聴機が見つかったって大騒ぎなんだよな。







男しかいないアパートなのに




物好きな奴がいるもんだよなあ。






っとHさん。






・・・・・・・




今では、AさんとB氏とは一緒に飲みに行くような友人となり、良好な関係を築いているとのことですが、

その一件以来、


新しく引っ越して来た住人が変な奴だったり、大家さんの調子が悪くなって入院したり、Aさんがストーカー被害に会い、HさんとB氏もトバッチリを食らったり

っと、何かとトラブルが絶えないようです。











もう、心理的瑕疵物件とかじゃなくても、引っ越した方が良いと思いますハイ。

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