プレイヤーとして脱退したので、それまでどのように弾いていたか記しておこうと思った深津です。
いやーこの手の「ホーンセクションの入った、soul&Funkバンド」って、やりたいベーシスト多いんですよ。
ただ、なかなかメンバーも揃わないし、そもそもやる事のレベルはそれなりに高いわ人間が多いので上手に人間関係築かないと続かないわと結構ハードルも高いです。
特に、このTower of Powerのロッコ・プレスティアさんと言う方は、その独特な奏法と手数で知る人ぞ知るベーシストだったりしますので、コピーする方も大変だったりします。(まともにやったら拷問に近い)
そんな当バンドで私が5年近くに渡って「ロッコの奏法が出来ないのにどうやってそれなりに弾いていたか」と言うのを記しておこうと思います。
因みに、ロッコさんの弾き方とか特徴って言うのは
コチラ→http://thriveonpraise.blogspot.jp/2015/02/blog-post_13.html
とにかく同じ弾き方って言うのは難しいです。私もいまだに出来ません。
そんな訳で、次のレギュラー、もしくはスポットで加入されるベーシストの方用も兼ねて記しておきます。
後、基本的に、ベーシスト向けの話です。
①音作り
基本的に、特にエフェクターは必要ないです。
私はコンプレッサだけ使ってましたが、爪を使って鳴らすダブルストップや、ごく稀に入れるオカズとしてのスラップとの音量差を無くす為に使っていた所が大きいです。
(Miura氏に聞いてもらっても良いけど、別にコンプ無しでも遜色ないぐらい弾けましたよ)
後はライブ時のPAさんが設定しやすいように使っていた感じですね。
(以前、とあるPAさんに、ベースもコンプかけてくれた方がありがたいと言われた事があるので。その人の気分かもしれんけど)
実際の作り方としては、私のMoon climbの場合は「高音域を思い切ってあげて、中音域&低音域は基本的にフラット」です。
当然、使用アンプの違いで微調整は必要ですが、概ねコレで間違ってなかったです。
後、パッシブの方がそれっぽい音が鳴らしやすいです。
最初アクティブでやってましたが、試しにパッシブで弾いてみたらそっちの方がしっくりきました。
ただ、世の中には、アクティブとパッシブの切り替えが出来ないベースもありますので・・・・・
アクティブもパッシブも、フロント・リアのPUの出力はフル・トーンもフル。
アクティブ時はベース側のEQ使って、アンプ側のEQはフラット・パッシブ時はアンプ側のEQで調整します。
後は、音は広がりのある音ではなくて、芯のある締まった音を出す方が良いです。(ここで、パッシブの方がやりやすいと気が付きます。)
使うベースやアンプにもよりけりですが、音が広がってしまう場合はミドル→ローの順でEQを落とすと言う事をすると良いかもです。
っと言うのは、何せパートが多いってのとベースの手数が多いので、広がりのある音だと全体のサウンドがボヤける&締まった音の方が、他のパートの音が映える感じです。
確かにロッコのベースは、ベーシスト的には大変目立つし面白いのですが、バンドサウンドの中では1パートでしかないので、他のパートを殺すような音作りは厳禁です。
まあ私の場合は
「ベースの音が一番でかくて何が悪いんだ?」
と思ってますが、それはちゃんと音作ってからの話だと思ってますハイ。
あ、
でも実際の事言うと、
観客席への出音はPAさんのさじ加減次第になります。
どうしてもと言うなら、(私は、どんな状況でもPAさんを信じて・・・・って言うか、そのハコや状況によって、最適な響って言うのは、そのPAさんしかわからないので、特に何も言いませんでしたが)一応PAさんに希望を伝える必要はあると思います。
あくまでベースは1パートですので、そこのあたりはまあ臨機応変に(汗
②実際の弾き方
何度も言及していると思うのですが、ロッコさんと同じ弾き方が出来ない以上、何か違う方法を考える必要があります。
ここで生きてくるのが、①で言及した、高音重視で出音を締めた事で、出音自体はロッコに近づけているので、後はちょっとした弾き方の工夫で何とかします。
ポイントとしては、
・空ピックとスタッカート
・音の粒を揃える
でして。
あの独特のクプクプとした音は、ロッコさんは左手でのミュートの強弱を使って出してます。
そして、普通のベーシストはそれが出来ないのだから、右手を駆使して何とかするしかありません。
色んな弾き方があると思うのですが、私は
・実音にならない空ピックを至る所に入れていく
・右手の指を弦の並びに対して垂直に入れるような感じで、常に軽く引っ掛ける感じで打弦する
と言う結論に達しました。
そして、右手のツーフィンガーの指の動きを利用しながら、常にスタッカートで弾く事を心がけていました。
空ピックに関しては、2年以上前に「Walkin'up hip street」をやった時に、試しに色々やったらしっくりきたので、以後はどの曲もそのように弾いているし、
打弦時に、叩く・撫でると言う弾き方では、アタック音が強くなりすぎて粒が揃わなかったり、テヌートになり雰囲気が出ないと判断し、こちらは加入当初からそのように弾いていると言って良いです。
③手数を入れる為に
はっきり言いますが
きちんとコピーすればそれで終わりです。
が
何しろスタジオ版とライブ版が大きく変わっていたり、活動期間の長いバンドなんで、同じ曲でも時期によってやってる事が違うって言う所があります。
普通にコピーするだけだったら「どれをコピーすれば良いのだ?」となる事請け合い・無駄に混乱する上、どれも完全にリフをループしているのではなく、細かくフレーズが変わってたりするし、物によっては難度が高くて弾ききれないケースもあります。
ぶっちゃけ覚えられないです。
そして、限られた時間で合わせられるようにしようとすると、
脳のリソースをそこに割くのは無駄
って思うようになってきます。
私がコピーもそこそこにテキトーに弾いていたって言うのはそんな事情があるからです。
ただし
ロッコさんのフレーズは、大方「ドリアン」「ミクソリディアン」と言うスケール(って言うかモード)を使っています。
「これぞTOP!」と言う過去の名曲は、この2つのモード使って
・パッシングトーンと空ピックを混ぜる
・ビートに合わせるような感じ
・トライトーンとオクターブ使いながらテキトーに弾く
ってやってみると、違和感のないフレーズが作り出せてしまうと言う感じ。
また、そのモードを基調にすると合わない場合は「ただのメジャースケール&ただのマイナースケール」でゴリ押し出来ると言う感じなんですねハイ。
① 結局、モードなんていうのはメジャースケールから派生した、それぞれの開始音のパーフェクトビロウなんで、極端な話、ルートに合わせてメジャースケールの指使い変えただけなんですけどね。
② 曲調のちょっとした変化とかがあって、リディアンとかフリジアンを使う箇所はありましたが、ロクリアンだけは意識して使ったことが1回もありません。
③ ちなみに「You are still a Young man」に関してはもっと簡単で、他の曲と違って、ベースラインはコードに対して「ルート・5th・オクターブ」だけで基本的に成り立ちます。それ以外の音はただの装飾音という認識でも差し支えないです(マジ
④ 「Diggin'on James Brown」は、楽器始めて、初めてセッションした時には既に覚えていたであろうペンタトニックスケールがわかってれば、テキトーに弾いてもなんとかなります(オイ
⑤ どの曲も、困った時には、ルートから3thもしくは6thに下りてからの上昇クリシェでお茶を濁すってことが結構有効でした(滝汗
⑥ じゃあちゃんとコピーした曲が一曲もないのか?っと言われると実はそうでもなくて、「Walkin'up hip street」は、コピーしないと成り立たないっと思ったので、ソロパートのバック以外はしっかりコピーしましたよ。
あの曲だけはちゃんとコピーしないと無理。合わない(超滝汗
⑦ ⑥の続きだけど「Soul Vaccination」に関しては、基本的にコピーしてあって、数パターンのオカズが加わっているという感じ。ドラムが他の曲に比べて圧倒的に複雑なので、変にアドリブを入れるとバンドサウンド自体がアサッテの方向に向かって崩壊すると感じた結果、あんな弾き方になりましたw
⑧ 今だから言うけど、一番テキトーだったのが、Soul Powerで、元のベースラインをほとんど知らないって言う(オイ
Eの1コードだったので、なんとなく1回聞いた感じで、特に深く考えることもなく、その場での思い付いた自分のベースラインを、コール&レスポンスの邪魔にならん程度にそのまま弾いていました。
みんなゴメンね。
そんな訳で、これがわかると合ってるか合ってないかは置いといて「なんとなく聞いた感じで弾く」と言うことが可能になります。
メンバーへ・・・・私のフレーズがどんどん変わっていってしまったのはそのせいです。
後は、メンバー達の指摘があったら微調整していくと言う感じでやっていってしまいました。
④鍵となる曲
この曲が出来れば、他の曲もなんとかなるって言う鍵となる曲が数曲あります。
それが
1「What is Hip?」2「Walkin'up hip street」3「Can't You See」の3曲です。
1については・・・・・
ロッコの代表的なフレーズが散りばめられている&それなりに弾くには粒を揃えた16分音符の連打が必要となるってな具合で、これが出来ればロッコと言われる事請け合い(オイ
2については・・・・・
他のパートとのコンビネーション・キメが多いので、純粋に16ビートが分かってないと合いません。逆に、これを一体感を持って合わせられるようになると、他の曲が簡単に聞こえるようになります。
3については・・・・
実は、メジャースケールのゴリ押しで弾ける曲で、コード感・リズムの合いの手と言うよりは、裏のメロディと言う感じで弾くことになります。
御本家さん、たまにこの手の曲があり、ゴリ押し感を感じるのに丁度良い曲となります。
また、ドラムとの絡みが割と複雑なので、油断すると今でもズレるって言う(汗
モードの理論が分かってると、自由自在に弾ける曲とも言えます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
とりあえず、大きな所はこんなもんだと思います。
後、個人の見解になるので、人によって違うと言うこともあると思います。
あくまで私の弾き方感じ方ってことで。
とにかく
これでもちゃんと考えて弾いてたんですよー(オイ
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