面白ネタ:シーランド公国 〜〜簒奪と奪還・・・そしてその果てに〜〜

さてさて前回の続き・・・・・・(前回はコチラ→http://thriveonpraise.blogspot.jp/2018/02/blog-post.html



イギリス司法の判決で、壮大な勘違いをしたシーランド公w ロイ・ベーツさん。

その勘違いからシーランド公国は自称国家として存在し続けることになります。


ちなみに、シーランド公国は人工の構築物であり、農地等はありません(そもそもテニスコート2つ分ぐらいの大きさらしいし。)

じゃあ生活必需品とかはどうしてたかと言うと、




イギリス本土で買い物してたそうです(滝汗)




全く、もうこんな建国ごっこしなくても・・・・・





そして、建国(誰かこの欺瞞に満ちた表現にツッコミを入れて欲しい)から10年ほどして、このシーランド公国で








クーデターが起こります。





1978年に、ロイ・ベーツ公はカジノの運営を計画し、西ドイツ

(若年層の方への豆知識・・・・当時は東西ドイツに分断されており、自由主義を採用していたのが西ドイツ(アメリカ陣営)・社会主義を採用していたのが東ドイツ(ソ連陣営)。
ちなみに、東西ドイツが再統一された際、東側の経済の立ちおくれから、ドイツ経済は数年に渡り停滞したと言われています。

ちなみに、現在の首相メルケルさんは東ドイツ出身。)

の投資家アレクサンダー・アッヘンバッハ(Alexander G. Achenbach)を首相に任命します。


調べてもこの辺りの経緯がよくわからないんですが、まあアッヘンバッハさんは、投資家というより山師なんじゃないかな?っと。

普通の投資家が、こんな訳わからん人達相手にせんと思いますし。



ところが、アッヘンバッハらはクーデターを画策し、モーターボートやヘリコプターでシーランドを急襲して当時のマイケル・ベーツ公子
(現在の公。イギリス海軍にライフルをブッ放した狂人。ちなみに現在はロイ・ベーツさんは故人。)
を人質に取ると、ロイ・ベーツ公を国外へと追放します。


ちなみに、当時ロイ・ベーツさん夫妻はイギリス本土に滞在中で、そこで急報を聞くことになります。


なんか甚だしく疑問を感じるのは少し置いといて

とにかくロイ・ベーツさんはシーランドを追われますが、元軍人がこれで終わる訳がありません。

英国へと渡ったロイ・ベーツ公は、




20名程の同志を募ってヘリコプターを使用しての奪還作戦を行い、これを成功させます。



・・・・・・・・




なんですかこの映画みたいな展開。





そして、この一円の得にもならないような事象になんとツッコミを入れれば良いんでしょうか(滝汗





そして、アッヘンバッハよ・・・・・





お前はシーランドに何の価値を見出したんだ?




色々な、どうでも良いようなたくさんの疑問を抱えながら書き進めますが・・・・・

さらにこのアッヘンバッハさんは、シーランド公国の国民であり、シーランド公国のパスポートを所持している(!)ということで、ロイ・ベーツ公に




反逆罪で投獄され(どこに?????)7万5千マルクの賠償金を請求されます。




(1999年1月1日のユーロ導入により、ドイツマルクは廃止。1ユーロは1.95583ドイツマルクと等価で交換。

2月1日時点で1ユーロ=136円程度なんで、

75000マルク=38345ユーロ=5,214,920円程(インフレ率は考慮しない)の賠償金となります。)




でも、ちょっと待てと。

なぜドイツマルクなんだ?

イギリスポンドじゃないと、都合が悪いんじゃないのか?

両替の手数料だってバカにならんような(汗


もう貨幣に関してもよくわかりません。





そして、このアッヘンバッハ投獄に関して、またしてもロイ・ベーツさんの勘違いを助長する事が起こります。


アッヘンバッハさんは西ドイツの国民であるため、西ドイツ政府はイギリス政府に自国民であるアッヘンバッハらの解放を依頼しましたが、イギリス政府は





海上要塞(シーランド公国)は自国の司法の管轄外にあるとする1968年の判決を理由に断り、




やむなく西ドイツは




シーランド公国へ







駐ロンドン大使館の外交官を派遣して解放交渉を行いました。







一国から正式に外交官が派遣されるという、「国際テロリストとの交渉と同レベルなんじゃないのこれ?」って言う事態に、
ベーツ公は自国が「事実上西ドイツにより承認された」ものと喜び(再び壮大な勘違い)




罰金の問題は立ち消えることになりました。




そして、このアッヘンバッハさんはどうなったかというと・・・・・・






西ドイツに帰還して、





自らを枢密院議長と名乗り







シーランド亡命政府を立ち上げます。








聞けばこの亡命政府、現在も存在していて、独自通貨・切手の発行してるって話だから何がなんだか(汗


余談1:クーデターが起こる前ですが、1976年にルクセンブルグでシーランド・ドルのコインを製作していた3人が「偽造貨幣製造」容疑で逮捕されたそうです(滝汗

しかしルクセンブルグ警察がロンドン警視庁に問い合わせたところ、シーランド公国はイギリスの管轄外(またかよ)だと言われたため、「イギリスの偽コイン」であることが立件できず起訴を断念したとか。

シーランド公国はこの1件も「我が国が独立国家である証拠」だとしているらしい(汗


余談2:シーランド公国の亡命政府は1989年に「憲法改正」(憲法あったのかよ!!!)を行い、公国としての国体は維持するものの、国家元首は空位だとして当分の間は枢密院議長が元首を代行することを決めたとか。

ちなみにシーランド公国の公用語は英語だが、亡命政府はドイツ語と英語。



現在、亡命政府の方はヨハネス・ザイガーという方が、アッヘンバッハの意志を引き継ぎ、首相兼枢密院議長を名乗っているそうです(汗


・・・・・・・・





まあ良いんですけどね・・・・みんな好きでやってるんだし、誰も死んでないし。

しかし、どうして関係者のどいつもこいつもシーランド公国に執着するんだろうか。

ますます訳がわからなくなっていきますが、シーランド公国は、この後、さらにわけのわからない事態に突き進んでいきます。







そんなわけで、次に続く・・・・って、次で終わるのか?(汗

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